冷凍都市のハルキゲニア

2つの世界を行き来する生物が書いたくそ日記だよ。わーい。

C世界#1

目を閉じて 意識を落として さあ何が見えますか? 「小さいトカゲが一匹入った箱が見えます」 ほうほう、小さいトカゲですか。ではあなたはその箱を見てなにか感じましたか?どんな感情でも結構ですよ。 「うーん、毒を持ってたらどうしようとか、なんか気持…

B世界#1

仕事の昼休み休憩時間中のようだった。 寒くも無く暖かくもない妙な気候。だが太陽は出ていて空は青い。 職場の外にいるらしい。何故か懐かしい感じのする住宅街をてくてくと歩いている。 昼休みだが腹は減っていないようだ。どちらかというと脳味噌が疲れて…

A世界#3

「お前は馬鹿か」と人に対しすぐ言う人間は、自分が本当は馬鹿である事を、あるいは何時の日か馬鹿扱いされないかと絶えず怯えている人間である。 手先が不器用な事をあざ笑い蔑む人間は、自分は色々な事をてきぱきとこなせる事に対して自信を持っているし、…

A世界#2

一日を振り返ってみよう。 朝、セットした目覚ましよりも早く目が覚める。起き上がるのが気だるくてとかではなく、起き上がってしまうと奇怪な世界と何時間も相対しなければならず、それが恐ろしくて体は自然に布団に潜り込む。しかしながら目覚ましが鳴るま…

A世界#1

日本、東京の某所の自宅アパートの部屋で、今この記事を書いている。時刻は夜中の1時を回ったところ。夜の静けさという風情は無く、ただエアコンの送風音とキーボードを叩く音しか耳に入らない。しかしひどく落ち着く。 小さい頃から、ぼくはこの世界に対し…